偽ふなっし− 騒動になりましたね。

千葉県船橋市の未公認キャラクター ふなっしー(R)さんが大人気ですね。
兵庫県での「ご当地博(ごとうちはく)」に、都合(つごう)で出られなかった「ふなっしー」

ところが偽物(にせもの)が出たと、騒(さわ)ぎになりました。
神戸新聞2014.6.2

でもちょっとお騒(さわ)がせでしたが、そんなに悪いことではなかったですね。

偽(にせ)ふなっしーがおまわりんさんに捕(つか)まった。 と聞くと、すごく悪いことのようです。 でも、結局、釈放(けっきょくしゃくほう)されました。
法律に触(ふ)れていなかったからです。

偽ふなっしー

http://blog.esuteru.com/archives/7709211.html より

考えてみましょう。
どうして問題ないのか。

それは、友達と ふなっしーを作っておしばいしたら、どうでしょう。
と考え(かんがえ)るとわかりやすいです。

ふなっしーを好きな人が、自分で作って会場に来ていただけだったんですね。
それは、たとえばスーパーマンのコスプレをして会場に来ていたのと一緒です。
何か問題ありますか?

お金を取って、わたしは本物です。 ということをすると、法に触(ふ)れてしまいます。

会場で、みんなに騒がれたので、逃げ出してしまったので、おまわりさんに事情(じじょう)を聞かれていたということでした。

法律には色々とこまかく決められています。

何かを作って、著作権(ちょさくけん)を得(え)ると、その人の生きているときだけでなく、死んでしまったあとも50年間権利があります。 子どもや、孫が権利を持ったり、人に譲ることもできます。

みんなが著作権者になれるんですよ。
パクる(真似する)より、自分で新(あら)たな、世界に無いものを作ったほうが、絶対たのしいですよ。

真似(まね)するより、真似されましょう。


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結婚式で作ったDVD バックグラウンド音楽に著作権料

結婚式 誓いの儀

結婚式では、様々な思い出作りのサービスがあります。
時代の技術に応じて様々にサービスも変化します。

今では、幼少の頃からの映像を式で上映し、それを見て祝福、感動する参列者の姿までもがスクリーンに映し出されます。

思い出のシーンにも伴奏

お祝いの挨拶も、歌も。

結婚式も思い出

そして、帰りにはもうDVDが出来上がっていて、記念の品として配られます。

驚くほどの技術の進歩です。


ここで、使われた音楽の著作権を考える人はいないでしょう。
何らかの権利があったとしても、サービス会社が手配している思いますし。

でも実は、あまりに煩雑がゆえに遍く(あまねく)厳密な対処がなされていたわけではなかったようです。

一般社団法人音楽特定利用促進機構 http://isum.or.jp/
私共、一般社団法人音楽特定利用促進機構(英語名称:Initiative for Special Uses of Music 、略称:ISUM=アイサム)が提案致しております、今まで非常に煩雑であったブライダル演出で使用されるヒット曲・スタンダード曲を含む有名楽曲の著作権・著作隣接権をワンストップで簡単に処理出来るスキームの「テスト運用」が開始されました。


著作権処理を簡単に行えるようにとの動きがあるようです。
著作権と聞くと、無断ダウンロード、パクリ(無断複写)、などモラルとしてやってはいけないことくらいにしか考えていないかもしれません。

でも、実は製作者(著作権者)にとっては、死活問題(まともに生活できない。)です。
技術の進歩によって、簡単に複写できてしまうので、購入するという段階が抜けてしまいます。 つまり、作者に正当な報酬(対価)が渡りません。

その問題は、昔から声高に主張されていたのですが、 どうすれば対価を徴収することができるのか、 つまり徴収方法がはっきりしませんでした。

使用料が払いたくても、「ではどうすれば良いのですか。」ということになります。
仕方なく、使用機器の売価に著作権料を含めることなどが行われているわけです。

ネットにおける、写真や記事の無断使用「パクリ」の問題も同様です。
許諾や、対価支払いの方法がわかれば、申請をし、支払って済む場合が多々あると思います。
しかし、正当な額などが判然としませんので、簡単にはできない難しい問題です。
(作者が、価格を設定し表示すれば良いのですが。)

今回のテスト運用で「結婚式で使う音楽には、使用料が必要です。」
そして、「支払いの方法は、これです。」
という常識が広まることで、結果的には権利者に対価が渡り、より素晴らしい作品ができることになります。
そして、著作権料の支払いをすることが当たり前になれば、仕事として創作活動を行える人も増えます。

結婚式で使う楽曲を、友達が作って歌えば、業者への著作権料は不要です。
それにより、手作りの歌、曲には金銭的価値があるのだと気づくでしょう。
それは、つまり一人ひとりが作曲家、作詞家を目指せるということです。

著作権料を作者に支払える社会は、素晴らしいと思いませんか?


参考:ねとらぼ お金かかるよ? ブライダル音楽の“適法化”求める業界団体が申請システム公開

 

IPWO 矢澤行政書士事務所

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