消費者庁から、アレルギー表示に関する通知が出されました。
(読売新聞2013.09.21日掲載)
宛先は、各都道府県知事、市長、特別区長です。
(特別区:東京23区のように、市と同様な扱いがされる区)
アレルギー物質を含む食品に関する表示について
(平成25年9月20日付け消食表第257号)
これによりますと、「カシューナッツ」と「ゴマ」の2品目が加えられました。
アレルギー表示について というわかりやすい説明が添付されています。
規定 | 特定原材料等の名称 | 理 由 | 表示の義務 |
省令 | 卵、乳、小麦、えび、かに | 発症件数が多い | 表示義務 |
そば、落花生 | 症状が重篤であり生命に関わるため特に留意が必要なもの(症状が重篤な割合が多いもの等) | ||
通知 | あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、カシューナッツ、ゴマ | 過去に一定の頻度で発症件数が報告されたもの | 表示を奨励 (任意表示) |
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin425.pdfより。
今回の追加部分は、表示を奨励という分類です。
義務ではありませんが、できるだけ付け(表示し)てくださいとうことです。
追加の理由は、ようするにアレルギーの症例が増えたためということです。
【主な食物アレルギーの症状】
軽い症状:かゆみ、じんましん、唇や瞼の腫れ、嘔吐、喘鳴
重篤な症状:意識障害、血圧低下などのアナフィラキシーショック
企業の担当者は、表示に関して常に気を使っていることでしょう。
アレルギー表示に関する新聞掲載社告例
2013年8月3日 読売新聞掲載の商品回収によるお詫び記事
クッキー菓子の表示ラベルを他の商品のものと間違えて貼ってしまったものがありました。このため、アレルギー表記ラベルに「乳等を主要原料とする食品」の漏れが発生するおそれがあるということです。
ここまで厳格に表示が、守られているという例です。